昨シーズンまで「カレイ釣りはバクチのようなもの」と思って、敬遠気味であった。
今シーズン、ある程度の回数を釣行した。そこで感じたことなどを備忘のため書いておきたい。 まっ、派手なタイトルを付けたが、裏を返せば、私はカレイ釣りについてこのくらいのことしか分かってないってことですが。(汗) 1.静の釣りではなく、動の釣り 釣りを始めた頃、投げ釣りは針に餌を付けて投げておくだけと思っていた。静の釣りとでもいうのだろうか。 ところが、投げ釣りでもキス釣りは引き釣りが基本。餌を動かして、キスの目の前まで餌を運ぶ。さびくスピードによってキスの喰いを立たせる。フグを避けるためにさびきスピードを上げる。 では、カレイ釣りは? 待つ釣りのイメージが強い。すっぽ抜け防止のため、針を飲み込ませるまでジーっと待ったりする。置きっ放しの固定観念が蔓延っていた。 これは、大きな勘違いのきっかけ。 カレイをよく釣る方達は、頻繁に仕掛けを動かす。 それは何のためか。餌に早く気付いてもらうため。 実際に海中でみたことは無いので定かではないが、カレイは回遊魚ほど泳ぎまわらない。海底を這うように泳ぐことが多い。餌がカレイから離れたところにあっても気が付かない。なので、餌を食べない。だから、釣れない。 とすると、カレイに餌を食べてもらうためには、いち早くカレイに餌の存在を知らせることが必要。そのためには、餌を動かしカレイの見える範囲に餌を置いてあげることが大切になってくる。 例えば、アタリがなくても、5分経つとリールを2~3回巻く。もう5分経つと、またリールを巻く。 この作業、実は他の意味もあって、定期的に竿を持つことによって、見逃していたアタリに気付く場合も多い。また、仕掛けが藻とかゴミに絡まっていて、それに気付くことも。せっかく近くにカレイに餌をプレゼンできても、餌(針)が口に入らなければ、釣れない。 仕掛けを動かすのは、そんな無駄な時間を極小化する作業でもある。 私の場合、この作業を遂行するために、竿は2本までしか出さないようにしている。2本の竿の作業を交互に行いながら、海面の様子などを観察する。 餌取りが居るときには、2本でも忙しいくらいだ。 2.餌 カレイ釣りの餌といえば、アオムシかホンムシが有名。他にも高価な餌はあるが、使ったことが無いので割愛。 さて、アオムシとホンムシの比較。 “ホンムシは匂いで、アオムシは動きで”と誰もが答える。 今シーズンは夜釣りが多かったので、ホンムシよりアオムシを好んで使った。というのもある程度ポイントを絞って投げ込めるから、匂いでゆっくり寄せてくるよりは、アオムシの動きを利用し、即座に喰わせることを重視したから。 ちなみに、石ゴカイでも試したが、動きが弱いということと、針に対しても大きさが小さいこと、弱りやすいこと、などからあまり良くなかった。 話を戻す。 問題はアオムシの動きを持続させてやること。餌の付け方で青虫の持続力も違ってくるということである。釣りを始めた頃は、アオムシの口から針を入れ体内に通すように刺し込み、途中から針先を出していた。案の定、すぐに弱ってしまう。 次はチョン掛け。メバルを釣るときに一般的な餌の付け方である。動きは持続する。ただ頭を貫通させているためか、時間が経てば青虫も弱ってくる。 そこで、多用しているのが、針先を口から入れ、すぐに内側から針を出してしまう付け方である。イメージとしては、下唇に引っ掛けるというもの。これで力強く投げても、少々のことでは餌は外れない。 弱った餌にも食いつくことがあるが、やはり餌は新鮮な方が良い。確率を上げるためには動きを持続させることも考えなければ。 3.飾り カレイは派手好き。飾りの付いた仕掛けも多い。 むしろ、市販の仕掛けでも飾りの無いカレイ仕掛けはあまり見かけない。 釣具屋には、針に付ける飾りも売っている。各種ビーズ、エッグボール、(毛針の)毛、小型の発光体…、実に多くの種類の飾りがあるものだ。 気になるのは、どの飾りがカレイにアピールできるのか。いろいろ買って試してみた。最初は、目玉を模した赤いビーズに実績が集中した。次の釣行では、蛍光色の(毛針の)毛に実績が着いてきた。エッグボールは良い印象はなかったが、今年に入っての釣行ではエッグボールが良かったと思う。 検証するには釣行回数が絶対的に少なく、針(形状・大きさ)も影響するので、ハッキリしたことは分からない。あくまで印象での思い込みである。 どれが良いかどうかは、ルアーFのヒットカラーに共通して、その時々の状況によってことなるのではないだろうか? ところで、飾りを付けて困るのが、仕掛け絡み。 エダスを結合するモトスはチチワ結びにしている。これだと、モトスがチチワ部分で曲がり、絡みやすくなる。 そこで、チチワ結びからヨリチチワに変更し、針の数も欲張らず2本とした。これによって、仕掛け絡みの問題は大幅に解消した。 4.誘い 「誘い」の問題も、冒頭の静の釣りから動の釣りへの意識改革が必要ではないだろうか。これは、今シーズンやり残したところで、今後試してみたい。 仕掛けを引きずったときの砂ぼこりが、カレイにアピールするという話がある。 おそらくは、地形が複雑で潮流のある海底では、砂ぼこり程度の変化は、常時発生していると思っている。だから、誘いが効果的なら砂ぼこりのレベルを超える誘いが必要になってくる。 釣り番組で、仙台だったか、カレイの船釣りで凄まじい映像を見せ付けられたことがある。カレイが何十枚と釣れるのである。海域によっては、「50枚/人・日」というリミット制限もあるらしい。型もアベレージで30cmと、実に羨ましい話である。 この番組で釣り方も紹介していた。 カラフルな錘の付いた仕掛けを常に動かしてカレイを誘っている。食い渋っているときには、誘うことが必要らしい。 仕掛けを浮かすことも、取るべき手段の一つかもしれない。海底に置きっぱなしより、餌を発見されやすいし、餌も動きやすくなり、誘い効果が期待できる。 カレイは底を這うように泳ぐと思われているが、水面を泳ぐカレイも見かけることもあるし、中層で釣れることもある。決して、底べったりだけをイメージしないことだ。 浮かす手段として、浮きを付ける方法や胴付仕掛けがあるが、どれも今後の課題。なお、前述の飾りには比重の軽いものもあり、浮きとしても兼用できる。 5.竿 食い込み重視のため、今シーズンは通常の投げ竿ではなく、ちょい投げ用の竿や穂先の柔らかい竿を主に使用した。 6.針の大きさ 針の大きさも気になるところ。 実は、今シーズンの釣果は、すべて流線の10~12号で、同じ頻度(2本張りのうち1本)カレイ針13号での釣果は、残念ながらなかった。 両者を見比べると、針の太さが全然違う。 すっぽ抜け防止の大針か、釣果重視の小針が、選択も悩ましい。 対象魚の大きさ、釣り場の状況などによって、臨機応変に対応するのが一番か。 さいごに、ここに書いたことは、投げ釣り士の間では周知の事実のことも多いと思う。あくまで私が今シーズンやってきたことを記したに過ぎません。 「他にもこんな方法があるよ」ってことがあれば、是非、教えてください。(笑)
by angler_susumu
| 2007-01-07 12:01
| 魚釣り 雑感
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Comments(10)
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釣りじいさん
at 2007-01-07 13:13
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へへへ、「ニンニクチューブ」をお忘れですよん。
最近は音の出る飾りもはやっているようですよ。 ま、いろいろ研究してみてくださいね。 わしはキスだけなので楽です。 釣れなくても「楽しむ」にウェイトをおいているし・・・・←言い訳です! 青ムシは万能です。キスでもOK。それに安い!
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angler_susumu at 2007-01-07 13:46
●釣りじいさん
>「ニンニクチューブ」 これは、今、私の選択肢からは除外されています。 理由は、一度失敗したこともあるのですが、アオムシの動きをよくするニンニクの効果って、強烈な動きで嫌々動かしているような気がするからです。 アオムシが苦しみもがけば動きは目立ちますが、持久力が減退するのかと。 >音の出る飾り 私は竿先に、鈴を付けているんですがね。(←違う?) 遊動式仕掛けで、竿先が柔らかいと、よく鳴りますよ~ やっぱ、今から釣具屋にちょこっと行って、他にどんな鳴り物があるのか見てきますね。 カスタネット、タンバリン、オカリナ、ソプラノ笛、太鼓、歯軋り、いびき・・・ (↑これまた、違う?) 冗談はさておき、カレイの聴覚を刺激するんですね。 アドバイスを参考に、今後の検討課題にしておきます。 すすむ (⌒0⌒)
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釣りじいさん
at 2007-01-07 17:30
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angler_susumu at 2007-01-07 17:50
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釣りじいさん
at 2007-01-07 17:56
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再度補足しや~~~す ← 現在休憩中じゃけ!
ニンニクはエサ箱の四隅にちょこっと置くだけですよ。 青ちゃんにベタベタ塗りたくったら暴れて死にます・・・にゃは~。 sankon御大は明日が休みで、キス釣りに行くらしい・・・ぶつぶつ。
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angler_susumu at 2007-01-07 18:05
●釣りじいさん、お仕事をそっちのけで、再度、補足していただき、誠に恐縮です。
>ニンニクはエサ箱の四隅にちょこっと置くだけですよ。 はい。以前お聞きしております。 >青ちゃんにベタベタ塗りたくったら暴れて死にます・・・にゃは~。 ていうか、ふにゃふにゃになっちゃたんですよね。 >sankon御大は明日が休みで、キス釣りに行くらしい だいぶん冷え込んだので、実は、私も行こうかと。 でも、水温が低いので見送る公算が“大”です。 すすむ (⌒0⌒)
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ハリー
at 2007-01-07 21:14
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こんばんわ
「カレイ釣りのすべて」 面白くて長文を一気に読みました。 大変参考になったような?・・・成りました m(__)m さすが理論派ですね・・・説得力があります。 誘うところと餌の付け方は共通ですが竿の出す本数は 3~5本 前後で釣るので遠投用から近場の柔らかい竿の 使い分けています。 今年は仕掛けに拘ってみましょう。
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angler_susumu at 2007-01-08 00:14
●ハリーさん、今晩わ~
内容は薄いけど、長文だけに、書くのに時間がかかったんですが、一気に読まれましたか。 まぁ、ほんのちょっとだけでも参考になれば幸いです。 >竿の出す本数は3~5本 私には無理ですね。保有竿の数が足りんです。(笑) すすむ (⌒0⌒)
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四季釣造
at 2007-01-08 20:29
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う~ん、今シーズンのカレイ、撃沈続きで諦めました。
何せエサ盗りの活性が高すぎて、仕掛けを上げる度にエサが無くなってる状態。 さすがカレイをたくさん釣ってるすすむさんですよ~ で、すすむさんのカレイ狙い、灯りポイントでの夜釣りですかね? エサ盗りが少なくてよさそうですね! わしも狙ってみようかな?
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angler_susumu at 2007-01-08 21:53
●四季釣造さん
今シーズンのカレイもどうやら前半戦は終了したみたいです。 これほどカレイを釣ったのは、後にも先にも、今回が初めてなので、浅はかな事ばかりを書いてしまいました。(汗) さて、夜釣りについてですが、ルミカさんのHPにも少々書かれています。ご参考まで。 http://www.q.turi.ne.jp/karei/index_2.html >灯りポイントでの夜釣りですかね? その通りです。 ただ、どの程度の明るさが良いのかなど細かなことは、私の経験からは分かりません。 足元の明かりで釣れないとき、アナゴ狙いで遠投した暗闇でも食ってきたことがありましたし。 それと、浅場が良いと思います。 夜になると、水深の無い足元にもよってくるみたいですyon。 後半戦の時期は、前半戦に比べて餌取りも少ないかと思いますので、ぜひ、花見ガレイをGETしてください。 すすむ (⌒0⌒)
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